『「意志」と「人生」の法則』の翻訳事情
2004年03月15日
この本の翻訳そのものについての裏話を少し。
今回の本は、ジェームズ・アレンの本の内容を正確に伝えることを第一としました。「思い」ではなく「思考」という訳語を選んだことなどはその一例です。しかし、「アレンの言葉をそのまま日本語に置き換える」という意味での正確さは一部犠牲にしたところがあります。
例えば、「1ドル」を「1万円」としたことなどは典型的な例でしょう。なんでイギリスなのにドルなのか、とか説明し始めるとキリがありませんし、「それ相応の金を払って」という趣旨には変わりがないので、現代日本人の感覚に合わせたわけです。
また、100年前の英国人にとっては当たり前の社会状況についても、現代人には当てはまらないところがいくつかありました。これは原意を損ねない範囲で表現を改めています。
アレンの考えていることそのものが非常に高度な内容です。しかも、時代と場所を隔てた21世紀の日本人にその真髄をわかりやすくしようとするのは、非常に大変な作業でありました。
written by 松永英明 | この記事へのリンクURL[コラム&お知らせ]
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